「決算書の勉強なんてしても意味がない」
このような意見を聞くこともあります。
今回は決算書を勉強する必要性はあるのかについて考えてみましょう。
実態を表していないから意味がない
決算書を勉強する意味がないと主張する方の意見として多いのが「どうせ調整をしているのだから実態を反映していない」ということです。
中小企業に限らず会社はある程度の調整をしているでしょう。
調整の仕方はその会社の事情によって異なりますが、納税を抑えるというのが中小企業では多いのではないでしょうか?
しかし、一部を調整しているからといって決算書という過去の数字のまとめが実態を表していないわけではありません。
実際にお金は動いているのですから決算書をもとに実態を把握していくという活用方法があるのではないでしょうか?
決算書を勉強する単純な理由
会社は、財務的な目標として純資産を増加させないといけません。
崇高なビジョンや目標も財務的にプラスの状態でないと実現ができません。
この純資産を上げるためには、利益を出さなけれいけませんし、実際にお金を回していくために「収入−支出」をプラスにしていかないといけません。
決算書はすごく単純にいうとこの簡単な引き算で作られています。
「資産−負債=純資産」「売上−費用=利益」「収入−支出=繰越現金」となっています。
これらをプラスにするために決算書の知識は必要なのです。
支出が把握できない
財務・決算書の勉強をしないと支出の把握が難しくなります。
減価償却費・売掛金・納税など額面通りの支出として捉えにくかったり、一度に大きく出ていく支出は支出全体の把握を難しくします。
財務・決算書の知識をしっかり身につけて、資金繰り表やキャッシュフロー表などを作り、将来の損益・収支をコントロールする必要があります。
会社は気をぬくとすぐに支出が増加していきます。
財務的に強い会社にしていくために財務・決算書の学びは必要なのではないでしょうか?
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