決算書の読み方はポイントを押さえることが大事

決算書の読み方の勉強をすると陥りやすいのが完璧主義です。

全てを理解しないといけない・・・まだまだ実戦では使えない・・・このように考えてしまう方がたくさんいらっしゃいます。

また金融機関で働いている人は決算書に強いと考えている人もたくさんいらっしゃいます。

金融機関で働いている人や決算書を使う仕事をしている人も全てを理解している訳ではない場合がほとんどです。

自分の仕事に必要なポイントだけを押さえていることが多いのです。

■業務内容によって異なる決算書を見るポイント

決算書を使う仕事をしている人は、金融関係のセールスマン、アナリスト、税理士、投資家など様々です。

これらの方々が全て決算書を同じように読んでいるかというとそんなことはありません。

数件の業務しか抱えていない人は少なく、常に多くの業務・会社の決算書を見ているため一社に多くの時間を使って隈なく分析などはしていないのが実情です。

ポイントは、「いかに自分の業務に必要な部分だけを押さえて、効率的に決算書から情報を読み取ることができるか」です。

税理士の資格や公認会計士の資格を取るという方以外は、決算書の隅から隅まで勉強をしようという意識は持たない方がいいでしょう。

■これだけでも決算書を読めている

会社は何のために経営をしているのでしょうか?

財務的な面で考えると、純資産を増加させるためというのが一つの考え方になります。

商品やサービスを提供して、売上をあげて、経費以上に収益があれば利益が出て、純資産が増加をしていきます。

2年分の決算書を比べて、純資産が増加しているかを見るだけでも決算書を読めていると言えるのではないでしょうか?

純資産が増えていれば「利益が上がっているんだ」「経営が順調なんだ」と考えることができます。

もちろんこれだけでは不十分なので、このように読めるポイントをどんどん増やしていけば、あなたの業務に必要なポイントを押さえた上で、会社の経営状況を掴み、経営者と財務的な情報をもとに会話をして、アドバイスをしながらあなたの商品やサービスを提供できるのではないでしょうか?

■英語と同じ!完璧になる前から使っていきましょう!

少し想像をしてみてください。

仕事で英語を使わないといけなくなったとします。

もちろん勉強を始めていくでしょう。

その英語、完璧になるまで使えませんか?

片言でも実務に使っていくこともできるのではないでしょうか?

実務で使いながら徐々にスキルが向上してより高度な会話ができるようになっていくのではないでしょうか?

すごく大事な交渉時には英語スキルが高い人が担当をするでしょう。

あなたは悪い影響が出ない場面から英語を活用していくという形からスタートをしていくはずです。

決算書や財務のスキルも英語と同じです。

実際に使いながらスキル向上を図っていくのが良いと思います。

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