決算書は難しい?

「決算書は難しい」

当協会で資格の普及活動をしていると言われることが多いのがこのフレーズです。

確かに決算書に係わる方のお仕事を考えると、税理士や公認会計士など取得が難しい資格保有者が多いので難しいと思われても当然でしょう。

また決算書自体にも難しい用語や数字の羅列などが多く書かれており、わかりやすい書式とは言えないかもしれません。

しかし、「決算書を読む・決算書を自分の仕事に活かす」となると決して難しいものではありません。

■健康診断結果通知書を読むのと同じ

「決算書を読む」と聞くと高度な知識を要するように感じる方も多いでしょう。

しかし、ちょっと視点を変えて個人の健康診断結果通知書を読むとなるといかがでしょうか?

健康診断結果通知書にも多くの難しい用語がでてきます。

専門家は、医者の方なので難易度の高い知識を有する方と言えるでしょう。

しかし、健康診断結果通知書が読めないと嘆いている人は少ないのではないでしょうか?その用語の意味を理解できれば中性脂肪やコレステロールなどの用語を見ても何も感じなくなります。

もっと簡単に言うと、体重や身長などを見て「体重が増えた」「身長が伸びた」などの判断をすることは誰にでもできるでしょう。

健康診断結果通知書には、過去の結果が記載されており、さらに基準値が記載されています。

これらと「比較」をすることによって、「生活習慣を改善しないと」「運動をしないと」「食べ過ぎ葉良くないな」と問題点を推測することができます。

問題点が推測できて初めてどのように改善をしていくべきかが見えてきます。

決算書も基本的には使い方は同じであると当協会は考えています。

まずは簡単な比較から

決算書の基本的な知識を得たら、あとは過去の決算書や他社の決算書、業界の平均値などと比較をしていきましょう。

分析とは、簡単に言うと「比較」をすることなのです。

数期分の決算書を並べて、「比較」をすることによって見えてくることがあるのです。

「営業利益率が10%」という情報だけ与えられても何も判断ができません。

しかし、前々期が20%・前期が15%という情報が与えられたらいかがでしょうか?

競合他社Aが営業利益率12%、競合他社Bが営業利益率15%だとわかったらいかがでしょうか?

多くの方が「営業利益率がどんどん減少して、今は競合他社の方が良くなっている」という一つの見方ができるのではないでしょうか。

ここからはどんどん掘り下げて「なぜ営業利益率が減少しているのか」など本当の問題点を探していき、改善策までつなげていきます。

決算書は使い方によって必要なスキルも変わってきます。

決算書を読む・仕事に活かすのであれば最初は簡単な見方から覚えていきましょう。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。